ワシントン州館

参加申し込み・表明 1968年8月22日

館のテーマ
自然と人間の調和 
木とのかかわり
 内外装にはふんだんに同国のウエスタンレッドシーダーを利用
館スタンプ
イラスト鳥瞰図
イラスト鳥瞰図

ワシントン州は米国西北部でカナダのブリティシュコロンビア州の南隣に位置します。そのため木材資源も同様の樹種が算出されます。
「ワシントン州の木(州木)」はヘムロックで日本ではベイツガと呼ばれています。でもワシントン州館で大量に利用されているのはウエスタンレッドシダー(日本ではベイスギと呼ばれています)です。カナダの「ブリティッシュ・コロンビア州の木(州木)」はウエスタンレッドシダーですが、利用されていた木はダクラスファー(日本ではベイマツとよばれています)です。どうして州の木を利用しなかったのか、関係者に聞いたわけではありませんが、適材適所、パビリオンの利用用途によって決まったと推察します。ブリティッシュ・コロンビア州館ではまっすくで50メートルの高さが必要でしたし、ワシントン州館ては建物の外装にも利用するため耐久性が必要で、ヘムロックでは無理です。

ワシントン州は水と森と豊かな大地に恵まれ土地でパビリオンの造形はこれを表しています。内外装ともウエスタンレッドシダーで覆い5.7メートル角をもジュールとして平面的、立体的に組み合わせて山の自然を表現。また外観は日本ではあまり用いられない手法である、凹凸をランダム風に出して原生林のイージさせています。
屋外でのウエスタンレッドシダーは色あせがとても速い木です。6か月そのままの色を維持することは困難です、それでこの館の外観デザインが成功したことは保護塗料にあると思われます。会期中にメンテナンスをしているところを見たことがありませんから。
入り口の壁には樹齢 639 年、直径2メートル強のダクラスファー(ベイマツ)の丸太輪切りを壁に取り付け、年代による歴史をわかりやすく表現しています。
展示ではトーテムポールとインディアンの木製品関連工芸品、長さ 23メートルの木製カヌー、ウエスタンレッドシーダーの切り株、6メートル四方の木製地形地図など、木材関連がとても多いパビリオンでした。

館の建築データー (面積関係の単位は平方メートルです)

敷地面積 建築面積 高さ 延床面積 主要構造 収容人数 設計 施工 管理
1602 781 12.4m 781 鉄構造 1200人 創和建築設計事務所 竹中工務店 創和建築設計事務所
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