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改良樹木

・日本経済新聞 2008/3/30
茨城県日立市にある森林総合研究所森林バイオ研究センターでは、荒地に適した植林技術、乾燥に強く成長が早い木などの開発研究をおこなっている。今ここで遺伝子組み換えポプラの実験をしている。このポプラは木の主成分である繊維質のセルロースの量を通常の1.5倍としている。こうすることによって成長速度が速く、またセルロースの量が多いということはパルプ、バイオエタノールをたくさん生産できるのである。しかしこの開発しているポプラが荒地再生につながるわけではなく、乾燥、病気に強い遺伝子組み換えポプラをつくり荒地でも育てるようにする考えである。ポプラでの成果は他の樹木でも応用できるため、荒地再生の切り札である。このポプラを最初に開発したのは、京都大学の林教授であり、インドネシア、マレーシアの現地で失われた森林再生に挑んでいる。そしてインドネシア科学院との共同開発で高温多湿でも育つ樹木の新品種「ファルカータ」である。荒地は土壌改良、乾燥に強いなどの性質をもつ樹木を植えることで砂漠よりも緑化を進めやすいため研究者たちは荒地に着目するのである。乾燥した土地、塩害の土地、森林伐採地などの荒漠地4108万km2(陸地の約3割)あり、このうちの13%にあたる534万km2が開発中の品種や技術で森林再生可能地域である。この地域が緑化できた場合CO2最大で100億トン吸収といわれている。

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