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樹齢1500年大手術経て再生

・産経新聞  2005/9/25
全国一の巨木で知られるクスノキ、鹿児島県蒲生町、蒲生八幡神社の境内に国指定特別天然記念物である。高さ30メートル、幹の周囲24.2メートルで台風にもびくともせず、悠然としている。樹齢1500年、昭和50年代後半から、多くの小枝が枯れ、葉の色が薄く、少なくなるなどの枯死の危機に見舞われた。国の補助で土壌改良が行われたが効果薄く、町で総がかりの大クスを救うプロジェクトが動きだした。このプロジェクトに加わった樹木医の古城さんは、ひと目で大クスが危機に瀕していることがわかったという。経験を基に科学的カルテを作成した。その結果、老木にしては状態がよく、土壌改良をし根の働きを活発にすることで回復できると判断した。平成7年に「蒲生のクス」保護対策検討委員会設置。8年には文化庁による国庫補助事業になり、単年度ではなく、4年間の事業となった。一本の樹木の保護としては異例の9000万が投入された。効果は3年目から現れはじめ、国、県、町などが4年がかりでおこなった平成の大保護事業で、しだいに鮮やかな緑の葉をつけ樹勢を取り戻したのである。1500年という年月を生き抜いた巨樹は日本人の精神的シンボルであろう。

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