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森と海のかかわり

・朝日新聞 2008/12/6
きれいな海には豊かな森が必要ということから、約20年前から漁師による植林運動が始まった。このような漁師の直感を裏付ける「森里海連環学」を約5年前、京都大学で創始したマレーシア・サバ大学の田中克客員教授は、森と海のつながりを裏付ける最近の研究事例を3つ挙げた。①北海道林業試験場の研究で、広葉樹の落葉がクロガシラガレイを育てている。これは河口付近に落葉がたまり、それを餌とするトンガリキタヨコエビ。そしてこのエビを餌とするカレイという構図である。②延長100キロ程度の河川の上流にあるブナ林が、ヒラメの稚魚を育てている。ブナ林の腐葉土を通った水が富士湾に流れこみ植物プランクトンを育て、それを餌に動物プランクトンのアミ類が育つ。ヒラメの稚魚は、アミ類だけを餌とする植生があり、ブナ林との関係は明確である。③全長5000キロ級の大河アムール川流域の森林や湿地帯から供給される鉄分が、オホーツク海の植物プランクトン発生を促し、動物プランクトン、魚へとつながっている。田中氏は「つながりをつぶすのも人間、再生するのも人間、森、里、海のうち、里に住む人の考え方が大事だ」と話す。

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