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カエデ

解説
 カエデ科。
落葉中高木。落葉樹の総称。楓は本来中国・台湾産のフウのことである。 またモミジ(漢字紅葉)と通称される。
カエデは3種に分けられる。
 まず、イロハカエデ(別名タカオモミジ、コハモミジ)は本州中南部、四国、九州、朝鮮半島南部、中国南部に分布し、葉は小さく径3-4cm、5-7裂し、不規則な鋸葉がある。
 次にオオモミジは北海道から九州まで分布し、葉は大きくほとんど7裂で、端正な細鋸葉をもつ。
 最後にヤマモミジは本州北中部の裏日本側に普通で、欠刻状の不規則な鋸葉をもつ。
 これらは高さ15mまでの落葉高木で、花は小さく暗紅色、果実は2個に分かれ、それぞれ長い翼をもつ。
 いずれも紅葉が美しい。材はイタヤカエデよりやや重硬の傾向があるが、ほとんど同様の材質で、同じように利用されている。しかし、量的にまとまって出ることはほとんどない。
 なお、わが国に自生するカエデ類は二十五種ほどとされ、ハウチワカエデ、イタヤメイゲツ、ウリハダカエデ、ウリカエデ、カジカエデ(別名オニモミジ)、マルバカエデ(別名ヒトツバカエデ)、ヤマシバカエデ(別名チドリノキ)メグスリノキ、カラコギカエデなどの種類があり、山地に普通に見られるが、いずれも大きな樹になるものは少なく、せいぜい中高木の程度である。
 掌状に裂けた葉の形が、蛙の手に似ており、古くは「かへるで」と呼ばれたことが、カエデの語源であるといわれる。
4-5月ごろ、紅色の目立たない花をつける。とはいっても、これは最もポピュラーなイロハカエデ(タカオモミジ)のことである。カエデ属に属する樹種は非常に多い。
 オオモミジ・アサノハカエデ・ミネカエデ・ハウチワカエデなど、いずれも紅葉の美しいカエデ属の樹木である。また、カエデには楓の字をあてるが、中国で楓とはマンサク科のフウのことをいう。江戸時代に中国から渡米した樹木で、庭園樹や街路樹として植えられている。葉は三裂していて、カエデ属のトウカエデの葉を大振りにしたような形である。しかし、葉が5裂するモミジバフウも近年、街路樹として用いられてきていて非常にまぎらわしい。 前者をアメリカフウとも呼ぶ。
木目
写真
葉と実
写真 写真
▲▲ オオモミジ 神戸森林植物園 2018.6.9   
テレカ
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