前回に引き続き、海外の木の使い方です。写真と合わせご覧ください。
①車止めです。鉄骨支柱を広葉樹で挟んであるようですが、すばらしいデザインですね。オーストラリイ・ケアンズ 2019年
②短い段差のあるところの階段ですが、ちゃんと手すりがついていました。自然木の曲がったところをそのまま利用。ドイツ・ローゼンバーグ 2013年
③ドイツ ロマンス街道移動中にあった丸太のフエンス、注意深く見ると、上部は釘、ボルト、金具は使っていなくて、支柱丸太に極細の木材で止めているようですね。これだと横木の丸太の取り外しが簡単です。腐ってもすぐにメンテナンスできます。
土台はおそらくコンクリートと金属板で木の支柱でとめています。自然の田舎風に見えて、メンテナンスしやすく、なおかつ強度もあるという、すばらしい木製丸太フェンスと思います。右は消火栓。2013年
④ちょつかっこいい木製ベンチです。石の上に地元の木材を取り付けただけのように見えますが、スチールの構造体が座面と石との間で調整役をしています。2014年 ハワイ・ホノルル
⑤ゆるやかな石段にある木製手摺です。1本支柱で支えていますが、強度的にはすぐれたものです。手摺と支柱、基礎と支柱が厚い鉄板で接続されています、実はこの形式はメンテナンス(取り外し)が非常にやりやすいのです。最近ではこの考え方は日本でも出てきましたが、当社では自然木フェンスも同様の考えで特許取得し商品として販売しましたところ、大阪府の平成18年度大阪府ベンチャー新技術、転落防止柵最優秀技術として採用されました。。強度は国土交通省の基準の2倍~8倍くらいありました。チェコ チェスキークルムロフ 2015年
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