写真は33年前に弊社が施工した街灯です。
我々の会社が属する木材団地組合の前に設置されています。
上部の街灯はガラスと金属ですが、それ以外はウェスタンレッドシダーを丸加工したものが使われています。
地面には1mほど埋め込んでいますので、屋外用木製構築物としては過酷な環境ですが、33年経過してもどこも何ともなっていません。
このような施工例を見ると、「レッドシダーは耐久性があるんだ、」と言うことで、
なんでもかんでもレットシダーを使って、「10年で腐ったじゃないか。やはり木材は耐久性はないんだ。」
と言うことになりがちなことです。
レッドシダーと言う材種は、JISの腐朽促進試験すると、腐朽菌の中でもオオウズラタケには抜群の耐久性を示しますが(合成木材レベルになります)、カワラタケに対しては、耐久性はかなり落ちます。
まあ人間でいうと、ノーベル賞を取られた学者の方で、数学は天才だが、英語はからっきしダメと言う方がいらっしゃいましたが、そのようなレベルです。
そのため、この施工に関しては、レッドシダーのカワラタケに対する耐久性をアップするために、加圧防腐注入を施しました。
しかし、レッドシダーの場合、加圧注入しても表面から5mm程度しか入りませんので、内部に水が浸入すれば中から腐ります。
ですから、水が浸入しないようにするために、頂上部にはキャップをつけ、水が浸入しないようにしました。
以上の処理をしたため、これだけの年数が経過しても全く腐朽がありません。
つまり屋外で木材を使う場合は、
どのような状況であれば木材は腐朽するかを理解した上で、
どのような木材はどのような場合に腐朽するかを理解した上で、どのような処置をどのような場合に処置するかと言うことを理解して、設計・施工する必要があります。
しかし、日本の場合は、屋外設置の木材に関して知識を有するところが少なく、これが外国に行くと、簡易な木柵ですら、頂上部は斜めにして水の侵入を防いだり、木材の耐久性についての知識が設計する側も施工する側もあることを考えると、日本は木の国で木の長所を知り、木を愛しているにもかかわらず、木の短所を知らず、それを克服する方法を取らず、結果的には木は使わない方向に行くのが嘆かわしいところです。
例えと言うと、容姿端麗、営業センス抜群の新入社員の女性を工場の製造部門に廻して、重いものを持てないからと言う理由で「君って人間的にはダメだね。」と言っているようなものです。
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空きスペースを
こんなに有効活用できる手は
他にはありませんね。
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詳しくは
『ウッドデッキ倶楽部』で検索か、
プロフィールのURLより、
『羽曳野市K邸カーポートデッキ』
で検索して下さい。
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丸太を積み込んでいるところです。ほぼホールド(船の内部)はいっぱいになってきています。インドネシア スマトラ ランポン州
今朝の通勤も暑かったですね。風があるのはいいのですが、あたたかい風。ひさしぶりに会社到着時はびっしょり汗をかきました。写真はいつもの小径の花、ハイビスカスの仲間でしょうかでもとても大きい花でした。
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東京都 Nさんの体験談
素人に組み立てが出来るのか始めは少々不安でしたが、事前の問い合わせへの細やかなご対応、丁寧に書かれた取扱説明書に納得したうえで、楽しく取り組むことが出来ました。地面を平らに均すことに多少時間がかかりましたが.......全文はホームページでご覧下さい。
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5月の愛媛県に続き、
ウッドデッキ遍路2番札所、巡礼完了です。
3番札所、徳島県は、
あわよくば今秋巡礼できるかも。
高知県でウッドデッキをご検討中のお客様、
ダメモトでお問い合わせください。
シリーズ完結のために、
思わぬご予算で夢のウッドデッキが実現するかも。
--文章は省略しています--
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キンバー(楔・くさび)はいろいろなものを作成しております。木材の樹類はニュージランドパイン、チリマツ、アカマツ、国産スギ、ベイマツ、合板などを用途によって作ります。用途によって加工する機械も異なります。土木用に利用する場合、例えば矢板などに利用する場合、トンネル工事に利用する場合などは精度は大まかです。2-3ミリの公差(こうさ、tolerance)があります。
公差とは、一般に機械工学において許容される差のことで、許容差最大値と最小値の差を公差と呼びます。
特殊自動車のタイヤ止めキャンバーなどは1ミリぐらの公差ですが、
鉄道車輪用のキャンバーなどは0.5ミリの公差です。
写真は特殊自動車用のキンバー、土木用のキヤンバー、トラック用キャンバーです。
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これは別の補修を依頼された保育園の屋上のデッキですが、
デッキとデッキの間の隙間が設置時は5mmだったものが、写真のように10mm以上となり、公園施設の安全基準を超えています。
合成木材はささくれやとげが発生しないので、この点においては、保育園や幼稚園には適しているのですが、デッキの面積が大きくなり、ジョイントしなければならないような場合、このようなことがよく起こり、幼児が指を突っ込んで骨折する可能性があり、はなはだ危険です。
木材の場合は縦方向には伸び縮みをしないので、このようなクレームは起こらないのですが、
合成木材の成分は半分が樹脂ですので、常時伸び縮みが発生し、特に恐いのはこの反対の現象です。
つまり設置したのが冬の場合、それが、夏になると伸びて、
床板が隙間の余裕以上に押されて盛り上がり、デッキとして使えない状態になります。
某大手放送局の屋上デッキは、この合成木材のデッキの床板の伸び縮みのクレームのために、補修につぐ補修で、
結果、数年ですべてをやり替えることになってしまいました。
ただ、この伸び縮みは製品によって差があり、
大手のエクステリアメーカーのものはおおむね許容範囲の中での伸び縮みですが、
一般に販売されているデッキの中にはとんでもないものもあるので、
弊社が施工する場合は、メーカーの設計指定が入っていても、
弊社が実験で確認したメーカー以外の商品は使えないことを了解をとっています。
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