今日はウッドデッキのクリアランス(隙間=すきま)のお話です。
中川木材産業で施工するウッドデッキは
基本的に床板と壁面お間にクリアランスをとっています。
ゴミや雨水の滞留を防止するためです。
ノウハウのない業者ではぴったりくっつけたりするものですから、月日が経過すると写真のような状態になります。
このように壁面に床板の跡形がつくぐらい汚れたり、この画像に関しては壁の素材の影響か、撤去した床板の小口のがこびりついてしまっています。
壁面の美観と品質の劣化の原因になりますし、ウッドデッキの床板自体も小口から雨水が浸透しやすく、腐りやすくなります。
また、住宅の壁面というのはは必ずしもまっすぐではありません。
凹凸のあるサイディング壁に床板を当てて貼っていくと、小口がガタガタになってしまいます。また、このようなサイディングでなくても、意外と壁面が膨らんだり引っ込んだり、まっすぐに仕上がってないケースが多いんです。
そのためクリアランスをとって調整します。
もちろん例外もあります。
屋根の下やサッシに隠れる部分や現場条件的に揺れやすいウッドデッキを安定させる時などです。
一般の方が思うにはクリアランスの有無による影響の差はそれほど大きくないとは思います。
「そこまでしなくてもいいんじゃない?」との言葉を頂いたこともあります。
しかし、「日本一の品質」を目指す担当者と職人はこだわり抜きたいポイントです。
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インドネシア 南スマトラ 伐採し切った丸太を得意満面にキャンプまで運んでいるところです。いつも思っていたのは上に座る人、落ちないかな。
今日は車での通勤のため花撮影はなし。
テレビなどで宣伝をしている模型付きのシリーズ本のある号を購入しました。
デ・ハビランド モスキート-戦闘爆撃機です。
ホームページのコンテンツの中に「空を飛んだ木」というのがあり、木製の飛行機ばかりを特集したものがあります。
そこの写真に利用しようと思って買ったのです。
本体はダイキャスト製ですが、他はプラスチックで翼は取れそうでグラグラ、脚は穴に入らずグラグラ。さすが中国製。でも写真に撮れればいいので、適当に誤魔化しました。
なおこの飛行機は「The Wooden Wonder(木造機の奇跡)」と呼ばれ、デ・ハビランド社が軍の反対に屈せず自社開発したものです。構造はエンジン、プロペラ以外は木を使った構造で、生産にあたって家具工場などを動員できる上、木製のゆえレーダーに察知されにくい、表面を平滑にできるため空気抵抗を少なくできるなどの、木製の良いところが活かされました。当時のドイツの戦闘機も追いつけなかったとか。
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ずっとウッドデッキが欲しくて様々な商品を見たりしましたが、納得できるものに出会えず半ば諦めてました。そんな時にみなさんの感想を読んで、これなら自分でも作れそうだし、値段も手頃だと感じ注文しました。説明書は、DIYを初めてする私でもわかりやすく書いてありました。苦労したのは、デッキを設置する前の...全文は「ウッドデッキ発信基地」を検索して下さい
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堺市西区にある雑貨とハンドメイド+犬猫グッズのお店、
ひまわりCountryさまの真相店舗ぼエントランスデッキを施工させていただきました。
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木・うんちく
木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・
115. ウッドデッキの理想的な構造
2016-08-05 10:05:43 | ウッドデッキ
ウッドデッキの工法は、
本場カナダ・アメリカの工法を日本ではそのまま使えませんので、
(床下の構造がかなり高くなり、日本ではそのまま適用するのには無理があります)
日本では二つの工法が存在します。
デッキの教則本で指導されている工法は一見簡単ですが、実際には困難な方法です。
次の方法が一般の人が作ってもプロの業者がしてもベストの方法です。
①基礎
ウッドデッキの基礎は束石を置くだけがベストです(理想の基礎の項目をご覧ください)。
デッキの下は雑草は原則生えませんが、繁殖力の強い雑草が生える場合があり、
その時はデッキの床板の間から出てくるのでどうしようもなくなります。
そのため防草シートは貼って、そのうえに砕石を置くのがお勧めです。
②床下構造
ウッドデッキの床下構造については、デッキの教則本に掲載されている工法では、
束の横に大引きをビス止めで支えるようになっていますが、この工法では強度がありませんし、
大引きの高さをそろえるのが困難です。束の上に大引きを乗せて、
それを接合金物で固定する方法がもっとも簡単で強度があります。
この工法の最大のメリットは、多少いい加減に作って精度が悪くても、
床板の段階で直角を補正できるので、
完成すると、きっちりした精度で綺麗に仕上げることができます。
これに対して教則本に掲載されている方法は最初の狂いが後々まで影響し、
完成しても素人が作ったと分かる程度のものしかできません。
(実際には基礎の工事でミリ単位の仕事はかなり困難ですので、教則本の工法ですと、
どうしてもデッキが完成した時の精度は出ていません)
③デッキの完成
デッキの教則本の方式は束がデッキの外周部にあるので、少しの狂いも許されませんが、
この方法であれば束はデッキよりも200~300mm中に入るので見栄えもよく、
また、多少の設置誤差があっても見栄え上も構造上も問題ありません。
④手摺をつける
デッキの教則本には床下の束と手摺を兼用するようになっていて、
一見合理的ですが、実際には手摺の部分を床板をL字型やコの字型にカットしなければならないので、
かなり面倒な仕事で見栄えもよくありません。
手摺は後でこのように取り付けるのがベストですが、
この取り付け方法は大手のエクステリアメーカーは取り付け金物を別注製作しているところがほとんどです。
弊社の場合は木材を加工して(弊社の特許が認められました)、ボルトで強固に床板に取り付けています。
この工法の良いところはど素人が作ってもプロ以上の仕上がりになることです。
欠点は束と大引きの接合金物や、手摺の取り付け金物を別注制作したり、
手摺の取り付け工法を開発しなければならないので、販売する業者としては面倒で、
特にホームセンターのように材料販売をを主にされているところはやりにくいと言うことがあります。
弊社が販売しているキットデッキは、この理想的な工法に準じて製作されています。
そのため施工されたお客様の評価は非常に高いものがあります。
詳しくはこちらのキットデッキサイトをご覧ください。
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