今日はウッドデッキの構造のお話をします。
理想的なウッドデッキのベーシックな構造に要求されることは、
まず第一に施工が簡単であることです。
2番目は、それでいて強度と耐久性があることです。
写真②はお客様か組み立てられてフラツトにウッドデッキです。
これに後日手摺りを取り付けられました。写真③です。
このように当社のキットデッキはあとからでも簡単に取り付けられます。
しかし、一般に多いのは床板構造の束をデッキの周辺部に配置しそれを手摺柱と兼用する工法です。
この方式は弊社も以前は自社施工の場合はしておりましたが、
水が滞留しやすく腐朽の原因になることが分かってからは、弊社でもしなくなりました。
しかし、部材が4×4材と2×6材の2種類で組み立てることができることから、
日本ではこの工法がベーシックな構造としてプロの方にもDIYでも普及しています。
それぞれの工法の違いは次をご覧ください。
図のように従来の工法の欠点として床板を手摺に合わせて欠けこみをしなければならす、これはDIYでは難しい方法です。
それに対して束と手摺を分離すると、床下構造がかなり精度が粗くても床板で直角を合わせますので、綺麗に仕上がり、手摺の位置は自由に配置ができます。
これがウッドデッキの理想的でベーシックな方法です。
弊社のキットデッキはこの理想的でベーシックな工法を採用しています。
結果はDIY初心者が作ってもプロ以上の仕上がりになり、強度があります。
④床下構造はこれが理想でベーシックな工法です。
⑤床下を張るとこうなります。
⑥⑦理想的でベーシックな工法ですから、キットデッキはこんな応用もできます
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奈良県吉野郡下市町栃原の道路の擁壁にはみ出していますが、そこはウロ(樹洞じゅどう)になっています。栃原のヤマモモと呼ばれています。
この日曜日に神戸森林植物園に行きました。ここは中学2年に訪れて以来、80回くらいは訪ねたでしょうか。行くたびに、写真のジャイアントセコイアに出会います。実はこのモニュメントは当社の仕事なんです。1980年、神戸でポートピア博覧会が開催されました。
その中で芙蓉グループのパビリオンで世界最大の木を設置すると言うことになり、当社が学研さんより加工、設置の仕事を請け負いました。
アメリカから運ばれてきたのが樹齢2000年のこの木は、当時世界最大の大きさで、これ1個しかありませんので、切断などの加工を失敗して割ってしまったらとんでもないことになります。
しかし直径が5m以上もあり、しかも表面は樹木が切り倒された時のガタガタの状態でした。
これを加工できるような大きな製材機は日本にはありません。結局、この丸太を立て起こして、周りにガイドを作って、芯まで届く長いチェーンソーを製作して(写真の左に建てて展示してあるのがそうです)、切断しました。
博覧会が終わったあと、植物園に設置することになり、こちらの仕事も受注しました。
問題は輸送です。トラックに立てた状態で運ぶと信号機に当たって運べない。
しかし寝かせて運ぶと片側2車線を道路封鎖してしまう。
かくて交通量の少ない夜中に前後をパトカーで守ってもらいながら、
大阪から神戸まで運びました。
植物園の展示棟が完成する前で屋根のない状態で、大型クレーンで天井から下ろしました。
現在も多くの来園者に驚いてもらっています。
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何年か前に庭にウッドデッキを・・・、と思い、いろいろ考えた時期があったのですが、季節柄を考えたりして挫折していました。今回、ゴールデンウィークの連休時に特に出かける予定も入れなかったので、ふと思い立って、...全文はウッドデッキ発信基地を検索して下さい
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木製バルコニーが腐ってしまったので、
改修工事の見積もりをしてほしい。
お電話を頂き、光景が目に浮かびました。
当社から1分ほどのところだったのでお伺いすると、
この光景です。
当社では手の施しようがありません。
【More・・・】
今朝、戸を開けると白猫こざとうめが待っていました😊
こざは顔見ると甘えた声で鳴き出しますが、うめは絶対に鳴きません💦
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木材の耐久性を確認するためには屋外に設置すれば誰でも分かりますが、
結果が出るのが数年~30年先になってしまいます。
そのため、試験室で結果が出るようにしたのがJISで規定されている腐朽促進試験です。
木材のピースをガラス瓶の中に腐朽菌と一緒に入れて、恒温室に数か月入れた後、
木材の質量の減少率を計測すると言う方法です。
うちの会社も新しい材種を商品に加える場合は、これまでの材料も含めて、
この試験をするようにしています(試験費用が数十万円かかるのが痛いところです)。
この試験から分かることは次のとおりです。
ウリン、合成木材(人工木材)、イペ、アマゾンジャラ等の、
以前から屋外での耐久性が高いと言われている木材は2つの腐朽菌のどちらの場合でも高い耐久性があります。
以前からハードウッドの中では耐久性がないと言われているセランガンバツは、
やはり、屋外のデッキに使えるような材料ではないと言うことが試験上はっきりしました。
一般的に腐らないと言われている合成木材よりもウリンの方が耐久性が高く
(合成木材も半分は木ですからやはり腐ります)、
また、合成木材(人工木材)はイペやアマゾンジャラと比べても、特に高いと言うレベルではないことが分かりました。
耐久性が非常に高いと言う人と、いやそれほど高くないと言う人に分かれていたレッドシダーと加圧防腐処理木材については、2種類の腐朽菌では全く違う結果となりました。
つまり、腐朽菌の内、乾いた環境で腐朽をもたらすオオウズラタケの場合は
レッドシダーは抜群の耐久性を示し、反対に加圧防腐処理木材は良い結果ではありません。
しかし、湿った環境で腐朽をもたらすカワラタケの場合は加圧防腐処理木材は抜群の耐久性となり、
レッドシダーは良い結果ではありません(それでも国産の桧よりも上ですが)。
しかし人工木材の耐久性がウリンやイペ並み程度で、
設置された状況が南側の乾燥した場所であれば、かえって耐久性が低いので、
色あせよりも耐久性を重視する官公庁の物件に関しては、考えを変える必要があります。
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