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ウッドデッキを自宅に、でも失敗しないように

価格が安いのには理由があります。

1.価格差があるのはどうして ?

キット商品では、同じ大きさでも価格に2-3倍の違いがあります。

大きさのみの価格で決めると失敗します。 ウッドデッキはその名の通り木材を使います。そしてウッドデッキの大半が木材の価格です。 木材の価格というのは体積で決まります。
ウッドデッキ本体の奥行きと幅を掛ければ面積がわかります。幅2.5メートル奥行き1メートルの面積は2.5平方メートルです。
これに厚みが加わります。例えば厚みが2センチの場合2.5平方メートル×2センチで0.05立法メートルとなります。もし厚みが3センチの場合は、2.5m2(平方メート)×3センチで0.075立法メートルです。つまり面積が同じでも、木の厚みが1.5倍あれば、価格も1.5倍になります。
中国製のデッキの厚みは、当社の半分以下ですから、それだけで値段の開きは2倍になるわけです。

中国製ウッドデッキ中国製と日本製の比較

左がネット通販で多く販売されている中国製デッキ、右は中国製デッキの上に当社の標準的なウッドデッキ部材を乗せたものです。厚み、幅とも大きく異なります。

これに木材の種類によって基本価格が異なります。ウッドデッキの場合は耐久性があるものほど高くなる傾向があります。 結局、安いものには必ず理由があるのです。その理由が自分で許容できるものあれば購入すればよいのです。

2.作り方は簡単と宣伝されていますが ?

実際は簡単なものとそうでないものがあります。ユニットタイプのものは、簡単に見えますが現実はそのように見える(思う)だけです。パネル式の構造的な欠陥をご説明します。

ウッドデッキ パネルの欠点

本来のウッドデッキ 

地面というのは完全な水平を保っているものではありません。微妙に凹凸があります。上記の図はわかりやすくするために極端に、簡略的に表示しています。ウッドデッキを上から見た図と横から見た図です。図はクリックで拡大します。
図A ユニットパネルをつなぐビスやボルトをきっちり締めた場合です。この場合はユニット全体が一体化しますので、束のどれかが、地面の低いところに位置した場合は空洞ができます。また地面の高いところに束が当る場合はユニツト本体が高くなり、全体に斜めになります。

図B ユニットパネルをつなぐビスやボルトをゆるやかに締めた場合、あるいは地面に合うように設置した場合です。ユニットとユニツトの間に段差ができます。ウィキペディアにも記載されているようにウッドデッキの定義は長い板状のものを利用した平面で、そこには段差があってはなりません。このように少しでも段差があると視覚的に四角形のパネルが繋が っていて、デッキではなく、「すのこ」をならべたように見えます。また足がひっかかって危険です。

図C 本来のウッドデッキの形です。束を調整することで、床板に段差がなくなり、水平の面(デッキ床板)が出来るのです。通常のウッドデッキは束と床板が分離しています。製作過程で土地に合わせ固定化してゆくのです。
現実に中国製のものや、ユニットタイプは完成後は段差ができる場合が多いです。図Dのようにユニットタイプは1つのユニットが固定されているからです。実際に製作した人の感想を聞くのが一番です。業者のホームページなどで施工例が掲載されてお客様の笑顔と商品が掲載されていますが、ユニットタイプしかご存じない方では、こんなものだと思い込みます。しかし、本来のウッドデッキを知っている方は決してユニットタイプを購入しません。

ウッドデッキ製作650人以上の方の体験談、感想と写真があります。多くの方の真の意見をご覧下さい。

3.束石は厳密に設置する ?

いくら厳密に設置してもあまり意味がありません。おおまかに置くだけでよいのです。 ウッドデッキを製作した人の一部の賢明な方は、この事実を経験しています。理由は次のところでご説明します。

4.ウッドデッキには専用束石を使う ?

束石の選択

一般に売られている3種類の束石、どれもウッドデッキには不向き

ウッドデッキ用の束石というのが、全国のホームセンターなどで販売されています。またウッドデッキ製作本などにもいくつかの束石の種類と利用方法が紹介されています。束を束石に入れて固定するタイプのもの、束石に付属している羽子板に束をビスで固定するもの、住宅用としか考えられない束石、などがあります。これらの束石を利用することはお薦めできない選択です。

束と束石を固定するメリットより、デメリットの方がはるかに多いからです。また現実問題として束石と束を固定してウッドデッキが確実に作ることができるでしょうか。これはプロの人間でも難しい作業です。束石と束を固定することはウッドデッキを固定し、風などでとばされないようにする狙いがあるのですが、現実にはウッドデッキはそれ自体の自重で動くことはまずありません。

当社のウッドデッキ専用束石 このようにシンブルなものが一番最適

ウッドデッキの多くは地面の上に設置するものです。住宅のようにきちんと基礎を設置してその上に構築するものではありません。 地面(土地)というのは厳密には凹凸があり、時間と共に変化します、多くは多少沈下します。沈下の状態はどの場所も一定ではありません。設置後に地面が沈下しますと束石とウッドデッキが固定されていると、修正することがとても困難です。単に束石に束を載せている場合は束石を少し移動して土などを入れて束石を戻す方法や、束石と束の間にゴム板などをいれて調整することが簡単にできます。

また、住宅にウッドデッキ本体を接合する方法も紹介されていることもありますが、これも同じ利用で誤っているといえます。

羽子板付束石の欠点

上のA列は羽子板付束石(束と固定する束石) を表しています。下のB列は束石の上に束を置くだけのものです。 束石に固定する場合では地盤が沈下した場合に対処の方法がありません。A-3のように隙間が空きます。束を置くだけの場合は、地盤沈下した際、束石もずれますので、いったん束石を移動させて(B-3)土などを補強して束石を戻すことができます。私達の経験ではこのようなことはわりとよく発生することです。

5.丸ノコは必須です ?

丸鋸は危険

丸鋸(丸ノコ)というのはプロの大工さんでも事故で怪我をする人が多い危険な木工工具です。現在ウッドデッキ製作の実用書やノウハウ集、ネットではこれが必須となり、使わなければウッドデッキは製作できないことになっています。しかし、丸鋸にはキックバックという現象が必ず発生し、これをなくすことは出来ません。プロの人が利用しても現象は発生し、限りなく少なくする方法は知っていますが、ゼロにすることはできません。また発生した時の対処方法を知っていますので事故を回避しているのです。初めてウッドデッキを作る人は丸鋸を使わないのがベストな選択です。

同様にまれに「ノミ」を使う例もありますが、この工具も危険きわまりないもので、一般の方が使うものではありません。

6.人工木材は腐らない。最良の部材か。 ?

人工木材、樹脂木の欠点

人工木材、樹脂木材は腐らない、ノーメンテンスンというような記載がされていることがあります。もし良心的な製造メーカーであればパンフレットのどこかに小さな文字で但し書きが書いてあると思います。はたしてこのうたい文句のような素材でしょうか。はっきり言えることは世の中には完璧な素材というのは存在しません。どんな素材でも長所と短所があります。自分が利用する部分において、その部材の短所が許容範囲で収まるのか、その長所が活かされるのかによって選ぶべきです。人工木材の長所短所はコチラ。人工木材というのは 木とプラスチックの混合で多くは50%が木のオガクズです。このオガクズの部分は必ず腐ります。耐久性で言えば、天然木のウリンの方が長持ちします。

写真はは中身も詰まったもの、価格が高くなります、下2つは多くデッキ部材に採用される中空のもの

7.がんばれば 作れる ?

元々の設計がわるければ、いくら頑張ってもうまくいきません。それなりのものしかできません。たしかに作ろうという熱意はあった方がよいのですが、 その商品の設計思想が誤っていれば、少しのミスで大きく形が変わってきたりします。キットのウッドデッキ商品の会社(設計者)に哲学があれば、少しミスをしても、出来上がりに影響しないような設計になっています。

8.シダー材 ?

パンフレットやネットでウッドデッキの使用木材にシダー(シーダー)材と記載されていれば、ちょっとおかしいです。シダー材とは厳密にはマツ科ヒマラヤスギ属の木の事で、デッキ材には使われていません。カナダから輸入されている、レッドシダーがウッドデッキ材として有名で人気があるので、シダー材と勝手に名付けられたと推察しますが、レッドシダーは正式にはウエスタンレッドシダー、Western Redcedar 学名Thuja plicataといい、ヒノキ科ネズコ属です。

9.ペンキ手入れ不要 ?

現在では少なくなりましたが、未だにウッドデッキの塗装はペンキを利用とする記述があります。当社ではウッドデッキの施工・キット販売の当初からペンキ利用は誤りであると主張しつづけてきました。ペンキでは木材の吸湿作用(一般には呼吸とも言われています)ができないからで、オイルスティン系のものをお薦めしています。

10.SPF材でもウッドデッキが作れる 2つの問題 ?

SPF材というのは、北米のスプルース、パイン、ファー系の針葉樹が混ざったもので、ツーバイフォー(2X4)工法住宅に利用する木材です。 枠組み壁工法とも言われ非常にすぐれたシステムの住宅の建築方法です。2x6(ツーバイシックス)や2x4(ツーバイフォー)の部材がレッドシダーの部材と同じサイズであること(寸法や角が面取りしてある)や、同じ産地であること、そして何よりも安く手に入れられることから、ウッドデッキに利用され始めました。問題1は、そもそも2x4材は雨のかからないところで使用することが前提で、屋外で利用することは想定外のことですし、材質的に無理があります。そのまま利用すると2~4年で腐るでしょう。また防腐剤を含む塗料を塗ったところで少し効果がある程度です。

問題の2はSPF材に防腐工場で加圧注入方式による薬剤を浸透させる方法があります。以前でしたらCCA(クロム銅ヒ素系)という強力な薬剤があり、SPF材でも15年程度は問題ありませんでしたが、毒性や処分時の問題などがあり、現在は日本では製造されていません。そのため現在ではタナリス、ACQなど、さまざまな薬剤加工がありますが、防腐の効果はかなり落ちます。5~6年程度でしょう。

また、現実には木材に十分染みこんでいない場合もあります。理論上は加圧処理をすることにより表面から数ミリ入るのですが、ムラができたりします。そして切断した小口は処理なしと同じ状態となります。干割れが発生しますが、そこから雨水が入れ込んで薬剤のない部分に到達するとスグに腐ってきます。よってSPF材を利用してのウッドデッキは欠陥品ということになります。しかし国産杉やレッドシダーにこれらの防腐処理を施すと効果があります。