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ショウナンボク

開設

ヒノキ科(Cupressaceae)に属するショウナンボク属(Calocedrus)は、雌雄同株の常緑高木です。学名である「Calocedrus formosana(カロセドルス・フォルモサナ)」は、和名では「台湾ヒノキ」や「タイワンショウナン」、英名では「Calocedrus formosana」や「Yellow-flesh tree」、また現地名では「台湾肖楠」や「台湾翠柏」、「台湾香杉」と呼ばれています。この樹木は、台湾の主要な五木の一つとされています。

台湾ヒノキは台湾の固有種で、北部から中部の標高300~1900メートル(一部の資料では1500~3000メートル)の暖地に自生しています。成熟すると高さ20~25メートルに達し、真っ直ぐに伸びた幹と最大3メートルの幹の直径を持つ中型の木で、円錐形の樹冠を形成します。

葉は針状で、1.5~8mmほどの平板な鱗片状で密に配置されています。葉は緑色で、冬になると一部が茶色に変色することがあり、葉裏は気孔があり白色に光沢があります。種子の実は白いワックスでコーティングされ、淡い紫色を帯びており、4つ(まれに6つ)の鱗片が交互に配置されています。受粉後約8か月で茶色に変色します。花は葉先につき、雄花・雌花ともに無花弁で黄色の小花であり、花後には1~1.5cmほどの毬果が形成され、褐色に熟します。

樹皮は最初は赤褐色で、徐々に灰色に変化し、老木になると幹はより垂直に帯状に剥がれやすくなります。木材は黄褐色で緻密で、美しい木目があり、化粧用材料としても使用されます。シロアリに対する耐性があり、耐久性があるため、建築や特に寺社建築、家具製作、彫刻、棺などに広く利用されています。

ただし、自然分布域が非常に限られており、一部の地域ではCalocedrus formosanaが絶滅の危機に瀕している可能性があり、過剰伐採や自然林の転換によって絶滅危惧種に指定されています。そのため、現在では代替材料の検討が進められており、国際自然保護連合によって絶滅危惧種に分類されています。

ショウナンボクの葉 ショウナンボクの葉 ショウナンボク
▲▲▲京都府立植物園 2024年1月20日
大阪市立大学付属植物園
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