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小説と木

樹種「イチョウ」の素敵な文章

公孫樹、銀杏どちらもイチョウと読みます。日本の街路樹ではプラタナス、枝垂れやなぎについで多いのがイチョウで、東京大学、大阪大学ともシンボルマークにイチョウの葉を使っている。昔から本の栞にイチョウの葉を利用すると紙魚(しみ)が防げるといわれる。コレハイチョウの殺菌効果といわれています。木材としてもいろいろな用途に利用されています。 すべての小説での出現ランクは15番目ですが、作家の取り上げは11番目でした。 イチョウの名前を小説に入れた作家は*名います。また1つ以上イチョウの名前を使った小説としては*の小説でした。
すべての小説での出現回数は184箇所ありました。
イチョウが一番出現する小説は有吉佐和子の紀ノ川です。

最も出現回数の多い作家は川端康成で35箇所、 次は井上靖で16箇所です。
以下、島崎藤村の9箇所、夏目漱石の8箇所、伊藤左千夫の7箇所、高田宏の7箇所、松本清張の7箇所、田山花袋の6箇所、井伏鱒二の6箇所、宮沢賢治の6箇所、芥川竜之介の5箇所、泉鏡花の5箇所でした。(以下省略)

また小説別では、川端康成の「山の音」20箇所、井上靖の「欅の木」16箇所、川端康成の「みずうみ」15箇所、伊藤左千夫の「野菊の墓」7箇所、高田宏の「木に会う」7箇所、井伏鱒二の「黒い雨」6箇所、田山花袋の「田舎教師」6箇所、島崎藤村の「破戒」6箇所、宮沢賢治の「いてふの実」5箇所、北杜夫の「楡家の人びと」4箇所、夏目漱石の「こころ」3箇所、幸田文の「木」3箇所、山崎豊子の「沈まぬ太陽」3箇所、松本清張の「家紋」3箇所、泉鏡花の「婦系図」3箇所、太宰治の「逆行」3箇所、尾崎紅葉の「金色夜叉」3箇所 でした。(以下省略)

以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。イチョウに関する情報と写真はコチラ

伊藤左千夫の「野菊の墓」
民子の美しい手で持ってると銀杏の葉も殊に綺麗に見える。(23頁)
島崎藤村の「破戒」
例の銀杏の枯々な梢を経て、雪に包まれた町々の光景が見渡される。(364頁)
岡本かの子の「食魔」
佐久間町の大銀杏(おおいちょう)が長屋を掠(かす)めて箒(ほうき)のように見える。(195頁)
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」
二人は、停車場の前の、水晶細工のように見える銀杏の木に囲まれた、小さな広場に出ました。(179頁)
松本清張の「家紋」
高い銀杏の樹を旗印のように持った大屋根の信養寺があった。(114頁)
太宰治の「バンドラのはこ」
僕は眼を大きくみはって、洗面所の窓からテニスコートの黄ばみはじめた銀杏を黙って眺めていた。(328頁)
三浦綾子の「広き迷路」
銀杏の黄葉が日に透いて輝く。(107頁)
三島由紀夫の「青の時代」
公孫樹並木の真青な葉かげを歩いてゆくと、80頁)
三島由紀夫の「美徳のよろめき」
銀杏並木はもう芽吹いているが、その芽吹きは昼のあいだ、黒い魁偉(かいい)な姿の幹から出たかぼそい枝々をまぶしていて、(185頁)
梶山季之の「黒の試走車」
すでに散りかけた銀杏(いちょう)の並木わ眺めたとき、ああ。東京に舞戻ってきた!>(55頁)
イチョウの葉と実

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