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小説と木

樹種「フジ」の素敵な文章

春前に咲くフジは万葉の時代から日本人に親しまれてきました。
庶民の樹木、特に実として有名です。ただ枝などはもろいため、折れやすく、木登りを戒めることわざもあります。

すべての小説での出現ランクは26番目ですが、作家の取り上げは21番目でした。

フジの名前を小説に入れた作家は26名います。また1つ以上フジの名前を使った小説としては32の小説でした。
すべての小説での出現回数は90箇所ありました。
フジが一番出現する小説は幸田文の「木」です。

最も出現回数の多い作家は幸田文で23箇所、 以下、与謝野晶子の6箇所、島崎藤村の6箇所、遠藤周作の5箇所、水上勉の4箇所、堀でした。(以下省略)

また小説別では、幸田文の「木」23箇所、与謝野晶子の「みだれ髪」6箇所、遠藤周作の「白い人」5箇所、芥川竜之介の「邪宗門」3箇所、宮沢賢治の「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」3箇所、水上勉の「櫻守」3箇所、堀辰雄の「美しい村」3箇所です。(以下省略)

以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。フジに関する情報と写真はコチラ

夏目漱石の「それから」
何所に、大きながあって、その花の長さが四尺足らずあるとか、話は好加減な方角へ大分長く延びて行った。(127頁)
島崎藤村の「夜明け前」
「もうの花も咲くようになったか」吉左衛門はそれをおまんにも半蔵にも言って見せて、例の床の上にすわり直していた。(166頁)
樋口一葉の「たけくらべ」
櫻は散りて青葉のかげにの花見といふ頃、春季の大運動會とて(95頁)
泉鏡花の「婦系図」
あの、屋中真黒に下った煤も、藤の花に咲かわって、その紫の雲の中に、貴女のお顔を見る嬉しさはどんなでしょう。(336頁)
与謝野晶子の「みだれ髪」
あづまやに水のおときくの夕はづしますなのひくき枕よ34
フジの花

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