図1 |
|
現代人の木のイメージグラフ 詳細は各ページをごらんください。 |
●グラフの解説 | |
「木のイメージ」をイメージの良いもの4項目と悪いもの4項目にわけ、回答者に複数個選んで もらった。一人一人により選び方や個数が異なり、理論上256通りがあるが、81通りのパターン となった。これは20年前の74通りと酷似している。上記のグラフは各人の選んだ項目を単純に 集計したもの。 圧倒的に「あたたかい」というイメージ占め、男性40%で、女性でも35%を占めている。 「生き物」、「ファツション的」という項目についてもぽポイントが高いが、男女差が出ている。 男性は「生き物」という意識が強く、女性は「ファツション的」という意識が強い。 |
木のイメージ | |
20年前のアンケート調査 | |
一般の人が「木のイメージ」をどのように持っているかとういうことは、当時の私にとって、長い間の興味深い テーマであった。機会があれば調べて見たいと思っていました。 1982年の大阪国際見本市に弊社が出店した時、来場者を対象にアンケートをお願いし、1005名の回収 をしました。弊社は屋外ブースにエクステリアの商品、特に間伐材利用のエクステリアを数多く出展してい ましたが、そのブース前で通りかがりの入場者に用紙を配布しアンケートをお願いし、回答者には粗品を 進呈するという方法をとりました。通りがかりの人を対象とするため、アンケート内容は極力シンプルにし、 分析、解析に時間をかけようと思いました。ブースに展示しているものが、その当時、目新しい木製エクス テリアであったので、アンケート回答者に「木のイメージ」が新鮮に写り、回答に影響を与えた内容もあった と思います。 その当時は高感性の人たちに木製品のブームが起こり始めた時でしたが、木材業界では木に対し自信 をなくしていた時でもありました。木材業界人が持っている「木のイメージ」より一般の人の持っている 「木のイメージ」の方がよいと考えていたので、それを証明したいとも思っていました。 アンケートの分析は当時のNECパソコンPC-8001を利用して行いましたが、結構な時間がかり、約10日 間ほどかかった記憶があります。しかし当時のアンケート分析結果は、木材業界のみならず、いろいろな ところで紹介されたり、引用されたりしまし。少しでも木材業界の将来に希望を与えることが出来て満足で した。それ以後、木は自然志向、本物志向、環境思考などのフォローの風もあり、一応の市民権を得た ように思います。 |
|
2002年のアンケート調査 | |
私たち木材業界、役所も民間も一丸となって一般へのPR をしてきましたが、はたしてどれほど効果が あったのか、木に対するイメージは変化したのか、いつか調査したいと思っていました。たまたま本年3月に 大阪ドームであった「森と木と人と暮らしのフェスティバル」の もくもくサイエンスパークにてミニセミナー 講師を引き受けました。このときに木のイメージについても話をしようと思い、再度アンケート調査を実施 したのです。しかし残念かながらセミナーの内容は会場や、時間的な制限から、当初私が考えていた ものと異なり、この木のイメージについては話すことはできませんでした。 今回のアンケートの特徴はIT時代にふさわしく、そのほととんどをデジタルデータでやりとりする事が 出来、費用や時間など大幅に節約できました。私が運営責任者をしているこの「木の情報発信基地」へ メールを下さった方など1500名に2002年2月16日から同月末の間に同報メールを送り、850名の方から 回答を得ました。 2月27日に回答数800件を突破、この時点で一旦締め切り、仮集計しホームページに掲載しました。 その後取引関係の会社やホームページなどから196名の方からも回答を得て、4月25日に 計1046名で締め切りました。 新しいパソコンとマイクロソフトのアクセスを利用したおかけで、半日で集計、分析ができました。 時間的には前回の10分の1程度の時間でできました。 |
|
ご協力に感謝します。 | |
以上のようないきさつとやり方で、現代人の「木のイメージ」と20年間の推移を調査する事ができました。 同報メールを送信したときにBCCにするところCCで送信してしまう失敗などありましたが、多くの方に ご回答をして頂きました。また何人かの方ご自分のメーリングリストに掲載してくださったり、団体内で 回覧メールをして下さったり、友人に転送等してくださいました。また弊社や私などが知らない方からも 手紙で10通-30通もまとめてわざわざお送り下さった方々もいます。 弊社と取引関係にある一部の会社さんもお願いしたところ、こころよくご協力して頂き、多くの方から 多くの回答を得ることができました。結局のところコストをかけることなく調査することが出来ました。 調査内容をここに掲載いたしますが、詳細データーが必要な方は弊社に相談ください。 中川木材産業梶@中川勝弘 |
|