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人工林厳しい経営

・日本経済新聞 2008/11/4
2007年9月、三重県の「諸戸山林」1630ヘクタールがトヨタ自動車売却され、林業関係者にショックを与えた。この山林は1960年代、いち早く林道網の整備、機械化が進み、行き届いた手入れ、優れた育種などで国際的にも知られていたからである。売却原因は相続税の支払いである。また、木材の価格は下がる一方、人件費は上がる一方で林業経営がなりたたなくなったからである。林野庁によると全国の森林で10年に1度は必要である間伐が行われず、荒廃しているのは戦後植えられたスギ、ヒノキなどの針葉樹が中心の人工林である。また、大規模な全国で皆伐も頻発しているが、地元林業経営者によると皆伐しないとやっていけないということである。日本の人工林は戦後の植林による樹齢50年以下の木が8割をしめ、森林蓄積量としては、約40億立方メートルになり、成熟期を迎えつつある。一方、人工林は植林から一定期間内に手入れを行わないと幹や根が育たず、やがて崩壊する。その限界が植林から50年前後であり、今、持続するか崩壊するかの岐路となっている。

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