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樹齢重ねた巨樹と交感

・日本経済新聞  2005/2/27
何度かこの樹を見に行ったことがある。根古屋神社のケヤキは田木・畑木と名づけられていて、対になっているケヤキとしては日本一だといわれ、池田氏は初めて見たときは、余りの見事さにしばし呆然と見とれたという。巨樹は人の心を打つ。高田宏氏もその一人である。著書には巨樹や森に関するもの何冊もある。そのうちの1冊『山川草木紀行』(新思索社・2000年)は旅好きな高田氏が綴った様々な土地での自然のとの交感の物語である。第2部では「樹と森を訪ねる」と題され、巨樹にまつわるエッセイが収められている。その中で、巨樹発見の話は素敵だ。高田氏は山形県朝日連峰で地元のナチュラリストとブナの巨樹を発見したことがあるという。何百年、何千年も人目に触れることがなかった巨樹を最初に目にするのは奇跡に近い僥倖だ。いや、すでに何人もの先人が同じ巨樹を見つけていたのかもしれない。自分の宝物として誰にも言わす、ひそかに樹との交感を楽しんでいたのかもしれない。

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