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土地肥えると病害減

・読売新聞 2008/5/1
アマゾン川流域にある日本人移住地トメアスの農園を経営する阪口氏(日系2世)は、「土地が肥え、病害もすくなくなりました」と。ここで行っているのは、成長の速さが違う複数の農作物と樹木を一緒に栽培する混植である。これの利点は、毎年異なる作物の収穫ができることと、数十年後には成長した樹木を木材として活用できることである。この方法のきっかけは、移民してからマラリア、アメーバ赤痢など様々な困難があり、戦前入植した350家族が、戦後は60家族となり、このうち2家族がはじめたコショウの木の栽培が移民生活を大きく変えた。コショウの栽培で大もうけしたのである。しかし、1960年代に入り、コショウの木が枯れやすく、病害が度々発生し、相場も急落したのである。そんな時近くの原生林でカカオの木が他の植物に囲まれすくすくと成長しているのを見て、同じものばかりを栽培し土壌が衰えてしまったことに気付いたのである。そこで自然の森のように複数種の植物を共存させる混植を始めたのである。アマゾンでは森林の乱伐が続いている。農民は焼き払い畑にし、土地が衰えるとまた別の森を切り倒す次第である。そん中トメアスの混植は森との共生を可能にする農法として、5年ほど前から注目を浴びている。

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