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「こも巻き」効果薄し

・読売新聞 2008/3/21
「こも巻き」とは、松の害虫駆除のため冬の間幹にわらで編んだこもを巻き、春先に外して焼くことをいう。兵庫県立大の新穂准教授の調査でこの「こも巻き」では枯死の原因となる害虫にほとんど効果がなく、クモなどの益虫を大量に捕獲するということがわかった。姫路城で外した直後のこも約350枚を2002-2005年までの調査結果によると、マツカレハ幼虫は2002-2004年は0‐6匹、咲いたの2005年でも44匹であった。松枯れ最大原因の線虫を媒介するカミキリムシは0であった。玉に害虫を捕食するクモ類は毎年337-625匹ヤニサシガメも90-486匹確認した。マツカレハ幼虫も線虫も樹皮の裏側や幹の中に潜み、こも巻きでは退治できないという。逆に益虫を焼却するため、益虫を逃がしたあとに焼却するなど方法を考えたほうがよいという。また、松のこも巻きは江戸時代の大名庭園でも行われていた模様であるが、効果が乏しいということで廃止しているところも多々ある。

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