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樹皮の文化

・日本経済新聞 2007/12/1
東北地方ではカワグルミと呼ぶサワグルミの皮で箕(み)を作っている。これは樹皮を板材のように加工し利用する技術で、木が水を吸い上げてみずみずしくなっている6月に樹皮を剥ぎ取る。そして、乾かぬうちに表面を削って伸ばし、重しを上に置くことで平板にする。これを材料としてカワミを作る。約74cmの樹皮を糸で縫いとめ、チシマザサを端につけグッとU字型に折り曲げる。このカワミは現在も収穫時に利用され、大豆や蕎麦などの選別に利用されている。日本列島の気候は地域ごとに様々であり、しかも山野河海は複雑に入り組んでいる。こうした環境は、日本各地で工夫をこらした技術を生む環境となった。マダケなどの竹が自生しない地域では樹皮を利用し、カワミもそのひとつであり。角館などの樺細工。曲げ物の板の継ぎ目はヤマザクラの皮で縫われている。樹皮から縄を作る技術も伝えられている。樹皮による技術は文化となり、各地域ならではの特徴となっている。

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