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法隆寺688年以降の再建
・読売新聞  2004/7/16
木材の年輪測定で明治以来続いてきた法隆寺の建立年代論争に決着。現存する世界最古の木造建築物である法隆寺の建立年代は600年~700年の間と言うことは分かっていましたが、明確ではありませんでした。これは日本書紀に670年に法隆寺が消失したと言う記載があるものの、金堂だけは五重の塔よりも古い建築様式で建てられていることから金堂だけは607年の創建当時の建物ではないかと言う可能性があったからです。しかしこの論争に決着をつけたのは、木材の年輪年代測定と言う手法でした。これは樹木の年輪巾がその年の気象条件によって異なるのを応用し、年輪のパターンの照合で伐採年を割り出す方法で、杉であれば過去3317年まで、桧であれば過去2916年までさかのぼることができます。この手法により修理で外した部材や金堂、五重塔の内部を高精度デジタルカメラで撮影した写真107点を分析したところ、これらの部材はすべて668年から685年に伐採され、少なくとも創建当時の建物ではなく、消失後に再建されたと言う日本書紀の記述どおりであることが証明されました。

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