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和泉の葛城山

・産経新聞  2007/5/21
大阪府和泉市の天然林、葛城山のブナ林は、1923年に国の天然記念物に指定され、当時は1800本あったが、2003年の調査では422本に減り、林を維持できる限界に近づき消滅の危機である。天然林として保全するため、指定地内にブナを植樹できない。そこで大阪府では周囲の土地50ヘクタールを買収し、外郭団体の「大阪みどりのトラスト協会」が、この土地に指定林の種から育てた苗木を植え、花粉が風邪によってブナ林に届く環境を整えるという苦肉の策を実施している。しかし結果がでるのは60年後になるという。指定地内のブナは老木(樹齢200-400年)が多くなっており、このことが減少している原因の可能性があるとみている。ブナ林は北日本や日本海側に多くあり、葛城山のように本州の南限で、標高858メートルと比較的低い位置にあることが珍しいものである。また、ブナはもともと実をつけにくく、種の発芽率も低い。発芽率も最高で50%程度である。1993年に指定林で約4万粒の種子が収穫、これを2002年までに合計3100本の苗木として植樹した。その後は種をつける機会がほとんどなく、昨年、13年ぶりにまとまった種ができたが、約7500粒で発芽は338本であった。

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