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ヤシ油原生林破壊

・毎日新 聞2006/12/17
インドネシアは石油輸出国機構(OPEC)加盟国だが、投資の低迷などで、石油生産量が減少し、2004年からは、石油輸入国になった。石油に代わるエネルギーとして、インドネシア政府は、ヤシ油の増産を目指している。ヤシ油は、食用油や洗剤などの原料として利用されてきたが、石油高騰の影響もあり、欧州では代替のエネルギーとして需要が拡大している。しかし、原料となるアブラヤシの大規模農園の開発は、原生林の破壊につながり、希少動植物の生息地を追い込み、地球温暖化を加速させるとの指摘もある。現実に、アブラヤシ農園開発のため、原生林を伐採し、野焼きをするため、広大な熱帯雨林の森林面積は急激に減少している。森林だけでなくスマトラ、ボルネオ島では絶滅危惧種のオランウータンの生息環境が脅かされている。それ以外にも、アブラヤシの木1本に対して1日6リットルの水を必要とするとされ、北スマトラでは、大規模な農園周辺の河川が干上がる現象が起こっている。インドネシアは、マレーシアに次ぐヤシ油生産国で、現在5.5万平方キロ耕作面積があり、さらに10万平方キロの原生林が農園用に開拓が済んでいる。環境団体などは、ヤシ油の増産にたいして警戒を強めている。

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