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ツバキと交配サザンカ

・日本経済新聞 2006/11/11
サザンカは冬の花のひとつで、野生株は主に10月から12月にかけて開花し、花は直径7センチほどで白い花弁をもつ。ツバキの野生変種であるヤブツバキに似ているが子房や果実の表面に毛があり、落花時は花弁がばらばらに散る。また、花には藪ツバキにはない芳香があるといった違いがある。サザンカはいまだ垣根の木というイメージが強くツバキのような花木としての華やかさに欠けるところがあり、実際江戸時代からツバキの脇役という面がみえる。しかし、この近縁な領主を交配し新たな園芸植物を作出しようとする試みは江戸時代から行われていて、これに貢献したのがツバキからの遺伝子導入である。栽培されるサザンカに多く見られる紅色系統の花色はサザンカ本来のものでなく、ヤブツバキに由来すると推定されている。明治時代に登場したシシガシラ(獅子頭)などのカンツバキ系統は一層ヤブツバキに近いサザンカである。ツバキにはメジロなどの小鳥がやってくるのを見かけるが、サザンカでは見たことがない。ヤブツバキの花は斜め横向きに開くが雄しべが基部で合着し密を蓄える。サザンカの雄しべは合着しないが花が上向きに咲くので蜜がこぼれることはないのだが、分泌量が少ないからかもしれない。
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