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良材、筏で流す

・産経新聞  2006/3/30
「藤原宮の役民の作れる歌」として長歌一首が、万葉集巻一に収められている。この歌によれば、田上山で伐採された木材は、瀬田川、宇治川、木津川と筏で流して運び、持統天皇の8年(694)から和銅3年(710)まで宮都として16年間使用された、藤原京の造営に用いられたことが分かる。また、東大寺の造営を担当する役所の造東大寺司が、伊賀、甲賀、田上に、用材の伐採基地として山作所を、設けたことが「正倉院文書」の記録にある。現在の田上山は、大きな樹木は見られず、1300年以上も前の伐採がいかに激しかったかが推測されるような、一面、花崗岩質の山肌である。この田上山で行われた伐採が、わが国最初の大規模環境破壊であったと考えられるが、この時期に田上山一帯が良材に恵まれていたという事も推測される。

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