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奈良・法隆寺のエンタシス

・毎日新聞  2005/9/26
法隆寺の中門と金堂を支える丸柱は、なかほどが少しふくらんでいる。胴体がはっているようにみえるため、その形状を胴張りという。古代ギリシャ建築でもアルカイック期のものは、同じように柱がふくれており、西洋ではその形状をエンタシスという。そして、法隆寺の胴張りは古代ギリシャ建築から伝わったとされるエンタシスの形式を取り入れたものと歴史の因縁話でよく語られる。だが、伝来の中継点と考えられていたガンダーラ地方にエンタシスの柱は残っておらず、そのため建築史や考古学では、この議論をまともにあつかわない。法隆寺の胴張り柱は、東アジアで独自に形成されたものとみなしている。エンタシス伝来説は、舶来崇拝熱と国粋精神の上に、成立したのである。

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