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心の故郷 枯死の危機

・産経新聞  2005/7/5
ドイツ南西部、スイスやフランス国境近くの南北約160km、東西60kmの広大な森林地帯「シュバルツバルト」(黒い森)一帯の樹木が公害や乾燥の脅威にさらされ、その約40%が枯死や衰弱などの事態に直面している。黒い森は70~80年代、大気汚染が原因の酸性雨で甚大な被害を受けた。独西部ライン川流域などの工業地帯からは今もなお、硫黄・窒素酸化物などの汚染物質が排出され、多くの樹木が被害を受けている。多くの専門家が80年代「20年後には森はなくなる」と言っていたのに、森がまだ残っているため、環境に対する市民の危機感が薄くなっている。黒い森はモミやトウヒといった針葉樹で覆われ、昼も夜も暗いためその名がついた。ドイツの森は、ドイツ文学のロマン主義の作品の中でも重要な要素の一つ。ドイツの森の象徴である黒い森の被害はドイツ人の精神に衝撃を与えているのは間違いない人間は長い時間の中で環境がダメージを受けていることを忘れる傾向にあるドイツでは「自然公園の年」の来年は鳥やハーブなどを説明するツアーを組み、黒い森の環境をじっくり観察してもらう予定である。

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