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消えた森林 滅びた文明

・読売新聞  2005/4/20
荒涼とした荒地にモアイ像が立ち並ぶことで有名な、イースター島。このイースター島以前はヤシの木などの豊かな森で覆われていたことが花粉分析によって判った。しかし、同島出身者の考古学者セルジオ・ラプさんは「少なくとも100年前は、木は一本も生えてなかった」という。モアイは10世紀ごろより始まり、15~16世紀で最高潮になる。しかし、16世紀後半になると石像を倒す”モアイ倒し戦争”が始まる。しかし、食料が尽き、氏族間で互いを食べあう食人(カニバリズム)にまで到る。では何故、同島は荒涼とした島となったのであろうか?。ジョン・フレンドリー博士の花粉分析によると、木々の花粉は6世紀から減り始め、イネ科などの花粉に変わった。入植後の人口増加に伴い、森を切り開いて農地にした。さらに、入植時に紛れ込んだネズミが大繁殖し、木々の種子を食い荒らしたのも原因のひとつである。森がなくなると船を作ることもできず。さらに、土壌の流出も始まり農作物が育たなくなった。こうして、イースター島では森を切りつくしたことで文明の崩壊まで到る。このような事例はイースター島に限ってのことではなく、インダス文明やギリシャ文明も同様である。 現在、地球の森林が減りつつある。1990年からの10年間を見ても、9400万ヘクタールの森が消失しており。この大きさは日本国土のぼほ2.5倍にもなる。私たちもイースター島のように、森を失い、地球外へ逃げ出すこともできず、同じ道を辿るのであろうか。

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