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インドネシアの違法伐採

・朝日新聞 2008/12/5
緑の資源豊かなインドネシアで、違法伐採による森林の減少が著しい事態となっている。背景には、紙の原料としてアカシアの植林やパーム油を抽出できるアブラヤシ農園の開発がある。世界的な需要もあいまって違法にされる伐採、開発許可の不正などに歯止めがかからない。現地では開発許可が出てないにもかかわらず、伐採を行われている。スハルト政権時に「国有林」に区分された為、現地の住民は違法伐採にあっても泣き寝入りとなり、標的にもなりやすい。また、地方分権が進む中で中央と地方との権限が複雑となり、法律や規則は柔軟に解釈されてしまっている。その為、本来は権限の無いはずの自治体が伐採や開発の許可を企業に与えてしまうケースもある。スマトラ島やカリマンタンを中心に500件もの立ち退きの補償や土地の所有権をめぐる訴訟が行われている。 リアウ州プララワン県では、県知事が02~03年にかけて親族や取り巻きが設立したペーパーカンパニーなど15社に対して、権限がないにもかかわらず開発権を付与。ペーパーカンパニーは伐採請負業者へ丸投げを行い、植林事業が進められていた。汚職特別法廷という、汚職事件専門に裁く法廷では今年9月に金庫11年と5億ルピアの罰金。120億ルピアの損害賠償の支払いを命じた。リアウ州警察所長は06~08にかけて約200軒もの違法伐採事件を摘発した。「逮捕者のほとんどは大手製紙会社の関連会社や取引関係になる会社の写真と自治体幹部だった」と語る。

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