アマゾン川中流、密林の真っ只中に位置するマナウスは、19世紀末～20世紀初頭に天然ゴムの集散地として栄えた。1967年に経済特区となり、企業誘致により発展、日本企業約30社を含む約350社が進出し、人口は80年の63万人から2010年には180万人に急増しなお市街地は広がり続ける一大産業都市となった。焼畑や煮炊きのために森林を伐採してきた現地の住民を就職させることにより雇用創出と換気用保全を両立させることにブラジル政府は留意したという。しかし、急激す ぎる人口増加のために渋滞の慢性化、水質汚濁、騒音などの公害や治安の悪化が問題となっている。また、違法伐採者により森を追い出された12部族2000人の先 住民たちは、習慣の違いから大半が失業状態に陥るという問題も発生している。
