1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 10.木の知識
  4. 新聞からの木の豆情報 TOP
  5. 2011年 TOP

防風林[居久根]の働き

・日本経済新聞 2011/8/23

民家の防風林である「屋久根(いぐね)」と呼ばれる屋敷林に減災効果あると注目が集まっている。住宅2千戸以上が半壊した岩沼市にある敷地に屋久根を備える農家の庵原孝志さんは「屋久根がなかったら被害はもっと大きかったかもしれない」と話す。海岸から3キロメートル離れた自宅で、震災で津波で流木やがれきが押し寄せたが、屋久根のおかげでせき止められたのである。付近のビニールハウスも倒壊を免れた。岩沼市は冬になると冷たい北西風が山間部から吹き下ろすため、防風林として屋久根を植えており、震災で約20ヘクタールが残り、流木やがれきから民家を守ったのである。8月上旬に決定した震災復興計画で同市は「コミュニティ屋久根」の整備をもりこんだ。「昔から防風林や防災に役立ってきたが、津波被害にも効果があることがわかり、先人たちの知恵を生かしたい」と井口経明市長は話している。しかし、仙台平野にたくさんあった屋久根は落ち葉の掃除など手入れが大変だということで減ってきている。屋久根のある農家の男性は「30年ほど前にはあちこち広がっていたが、めっきり減った。ぜひ後世にも残してほしい」と話す。

▲目次に戻る

創業1911年 
587-0042 大阪府堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501 FAX:072-362-3341
古物営業法に基づく表示  特定商取引法表示  ご利用ガイド 
ご質問・問い合わせ  著作権・サイト関係  カテゴリーサイトマップ  迷子になった場合

©1996-2021 NAKAGAWA WOOD INDUSTRY Co., Ltd All Rights Reserved.