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一本松に応援ソング

・読売新聞 2011/6/15

東日本大震災の津波で、岩手県陸前高田市の名勝・高田松原に唯一残った松の木をみて、アンパンマンの原作者やなせたかしさん(92)が歌を作った。震災前、高田松原には海岸沿いに約7万本の松の木があったが、残ったのは1本だけである。被災者の間で「奇跡の一本松」と言われるようになった。 92歳になるやなせさん自身も学校の同級生は2人しか残っておらず、「あとは全部死んでしまった。漫画家仲間もほとんどいなくなり、わずかに3歳下の水木しげるがいるだけ。僕自身も病気が多く余命はわずかだと思う」と話す。生き残った今にも倒れそうな一本松と自分自身と重なった。「ヒョロ松さん」と呼ばれる一本松が枝をふるわせて歌っている絵を5月30日付の朝日小学生新聞の連載「メルヘン絵本」に掲載した。やなせさんが作詞作曲した「陸前高田の松の木」をヒョロ松さんが歌う。メロディーは単純にし、歌が下手な人でも大声で歌えるようにしてある。やなせさんの歌声も、童謡歌手の大和田りつこさん、岡崎裕美さんと一緒に入っている。CDの発売元は未定だが、7月発売、売上は全額寄付の予定だ。陸前高田市と相談し寄付先を決める。現在、一本松は塩水に浸かったことなどから、葉が赤茶けてきており安泰ではない。「何とか生き抜いてもらいたい」と、「高田松原を守る会」の鈴木善久会長(66)は話 す。一本松の回りに防潮柵をつくったり、活性剤を与えたりと努力している。「我々の人生はいつも厳しい」とやなせさんは言う。「僕も含めて、危機一髪のところで生きれていると思う。しかし命ある限りは生きて仕事をしていきたい」。一本松も私たちも被災した人とともに生きていく。

「陸前高田の松の木」 (①のみ掲載)
①陸前高田の松林、うす桃色のカニの子はハサミふりふり歌うのさ、ここで生まれたいのちなら、陸前高田の松の木はみんないのちの友だちだ ◆ぼくらは生きる 負けずに生きる 生きていくんだ オー オー オー

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