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甚目寺の胎内仏

・産経新聞 2011/6/9

宮城県南三陸町の築300年と伝えられるかやぶきの民家が、東日本大震災の津波によって全壊した。再建費用は少なくとも8千万円以上という。遠藤重幸さん(61)は、「これだけの家はめったにない。壊しては先祖に申し訳ない」と話し、公的機関も含め再建してくれる人を探している。津波に襲われた遠藤さん宅は元の場所に基礎だけ残し、20m離れた場所に見事なかやぶき屋根の下はほとんど柱だけという状態で立っている。家は平屋建てで、広さは45坪、大黒柱はクリで、高さ3.7m、1辺が33cmある。元禄15年(1702年)に初代佐平次氏が分家として独立したことを記す証文が伝わり、遠藤さんは「その時に建てられたのでは」と話す。「正確な建築時期は不明だが、入り口の土 間周りの柱が少なく、江戸時代中期の以降の特徴がある」と県文化財保護課は指摘する。長い年月を経ても、入口付近にゆがみはなく、屋根も水平を保っていた。かやぶきの 補修は一回約50万円かかり、6、7年ごとに必要である。自力では再建不可とし、遠藤さんは「自分の手を離れても構わないから、先祖から受け継いだ家を何とか残したい」とし、移築して家ごと残す道が開けるよう願っている。

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