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希望のない果樹園

・日本経済新聞 2011/4/21

福島県内の果樹園農家は、福島第1原子力発電所の事故による風評被害や放射線量の検査結果次第で出荷が滞っても、木が弱って来年以降も収穫できなくならないよう、不安を抱えながら果樹の手入れに追われている。「夏の収穫期までに何とか事態を収束させてほしい」と農家は願っている。「フルーツライン」は福島市西部の吾妻連邦のふもとを走る県道5号沿いに広がる果樹園である。ここで約60アールの畑で桃とナシを育てる梅津和子さんは「希望もないまま作業している」と嘆く。桃が7月末、ナシが9月上旬の収穫だが、今年はまだ得意先から予約が入っておらず、大幅な減収を懸念する。毎日のつぼみ摘みは花の付き過ぎで栄養を吸い取られ幹が弱るのを防ぐために欠かせず、10日に1度の病害虫の消毒なども欠かせない。「果物が売れなかったら生活できなくなる」と梅津さんが気をもむのは、手入れに年間で数百万かかるからである。桃やナシなどの国や県による放射線量検査は実がなる夏以降になる見通しで、不安を抱きつつ果樹園農家は例年通りの手入れを余儀なくされている。

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