1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 10.木の知識
  4. 新聞からの木の豆情報 TOP
  5. 2011年 TOP

ベトナムの神宿る木

・読売新聞 2011/10/20

第63回正倉院展が今月末から開催され、「天下第一の名香」とうたわれた「黄熟香(おうじゅくこう)」が14年ぶりに公開される。通称「蘭奢待(らんじゃたい)」とも呼ばれ、東南アジアにのみ自生する沈香(じんこう)という香木の一種である。シルクロードを経てもたらされた国際色あふれる数々の宝物の中で、「芳香」という特異な魅力を持ち続けている。ベトナム南部の仏教寺院では、貴重な沈香を守ろうと1万5千本が植樹されてきた。幹の黒ずんだ樹脂を削り火をつけると、乳白色の煙と共に甘く艶やかな香りが柔らかに広がる。中部の少数民族では、沈香を薬や虫よけ、魔よけに使い、厳しい高地での生活の支えにしてきた。しかし、乱獲や焼き畑で天然木が減り、希少性は高まる一方。数十年、数百年と樹脂を蓄えた最高級品は、1キロ5千万円の値さえつくという。

▲目次に戻る

創業1911年 
587-0042 大阪府堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501 FAX:072-362-3341
古物営業法に基づく表示  特定商取引法表示  ご利用ガイド 
ご質問・問い合わせ  著作権・サイト関係  カテゴリーサイトマップ  迷子になった場合

©1996-2021 NAKAGAWA WOOD INDUSTRY Co., Ltd All Rights Reserved.