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鶴岡八幡の大銀杏に希望

・産経新聞 2010/5/9

鎌倉・鶴岡八幡宮の大銀杏、樹齢千年が強風で倒壊して5月10日で2カ月である。境内では、残った根や幹の一部から「ひこばえ」と呼ばれる新芽が生え成長している。大銀杏の「再生」は訪れる人たちの心に希望の株分けを行っているかのようである。石段脇にそびえていた大銀杏は健保7(1219)年、鎌倉幕府3代将軍、源実朝が暗殺された際、犯人の公暁が隠れたと伝えられている。おそらく日本で最も有名な銀杏の木だろう。幹の中心部に大きな穴が開いていたのも、倒壊して初めて分かり、ほかの樹木が無事であったのに大銀杏だけが倒れたことは、長い年月の間に内部で崩壊の要因を抱えていたというこである。当初、専門家は「再生は困難」とみていたが、「あらゆる可能性を追求したい」という八幡宮の要請をうけ、再生のための作業が進められた。折れた幹を高さ4メートル部分で切り取り、少し離して掘った穴に植えた。根元部分の細い根はまだ生きており、うまく根付けば巨大な切り株から新しい芽が育つことも期待できるという。また、元の場所にも地中に根が残っているので、ひこばえが成長するのを見守っている。移植した切り株と残された根の両方に再生を託す「二正面作戦」である。現在、大銀杏は切り株からも、残された芽からも新芽が伸びている。

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