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さくらの木の下で眠る

・日本経済新聞 2010/4/13

東京都町田市の霊園の一角で、桜葬墓地の合同慰霊祭が行われた。葬送のあり方を考える特定非営利活動法人(NPO法人)エンディングセンターが、毎年この時期に開催している。同センターが桜葬墓地を開設したのは5年前のことであり、1本の桜の木を囲むように、遺骨を埋葬する個人別の区画が隣接して並んでおり、ここには墓石も仕切り柵もないので、芝生の土地が広がっているだけに見えるが、埋葬者名を刻んだ共同銘板で、各人の埋葬地点が分かるようになっている。1人用区画だと使用量は40万円。一般の墓地と違い、毎年の維持管理費などは必要なく、墓の継承者がいなくても遺骨は永遠に守られ、土にかえっていくのである。同センター代表を務める井上治代東洋大教授は、当初、250区画で募集を始め「売れるのに5年はかかるだろう」と考えていたが、2年もたたないうちに完売したのである。新たに660区画を造成したが、2009年で満杯、その後1200区画を追加造成した。また、桜に限らず、いろいろな木を墓標代わりにする樹木葬への関心が高まっている。樹木葬は11年前、里山再生を目的に岩手県一関市の寺が裏山を樹木葬墓地にしたのが始まりである。現在、全国に20カ所前後もあり、寺院や民間霊園のほか、横浜市のように市営霊園に樹木葬エリアを設けた自治体もある。墓地不足に悩む東京都は、都営霊園への導入を計画している。人気の背景には、自然志向、経済的負担の軽さなどがある。

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