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桜保存の偉人

・毎日新聞 2009/3/17

大阪府高槻市第7中学校の校舎に入り、正面玄関を上がった2階に「故高碕達之助」さんの肖像がある。故高碕達之助は同校区の出身で、初代経済企画庁長官勤めた。校内では故高碕達之助さんは身近な偉人として知られている。生徒会が前前田校長のすすめで高碕さんの研究を始め、発表会で披露したことで知れ渡った。高碕さんは今の高槻市(柱本村)で生まれ、水産会社の技師となり。旧満州の重工業開発総裁に就任。戦後には電源開発(現Jパワー)の初代総裁に就いた。御母衣(みほろ)ダムの建設を推進した際には自ら反対派の住民との折衝についた。その御母衣ダムのほとりには老桜「荘川桜」(樹齢450年)が残る。電力 開発の総裁から退任後、石碕さんは老木を水没する地域で見かける。高碕さんは、木の幹に手を遣りながら、「助けたい」といった。しかし、当時は桜の移植工事は不可能と言われていた。「荘川桜」は野生種の桜の一種であるアズマヒガンザクラ。外傷に弱い桜であり、さらに老木であり巨体であった。しかし、「生き物である限り絶対と私は言いたくない」と高碕さんは言い。故笠部新太郎さんの協力により「不可能」とされた移植を翌年に成功させた。現在では、「荘川桜」は岐阜県指定天然記念物となっている。

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