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いっきゅうと彩の里

・毎日新聞 2009/3/8

徳島県の山間部にある過疎の町、上勝町。国際化の波はこの町まで影響を及ぼしている。山間部の町を支えていた林業はすでに成り立たなくなっている。自由化が進んだ貿易により、アメリカやカナダ、東南アジアなど世界中から外国産木材が入ってくる。外国産木材は現地で精密に加工され、さらに価格は格安。国内の木材の市場価格は大幅に下落してしまった。 上勝町では生き残る為の地域づくりの1つの答えとして「いっきゅうと彩の里」を作り上げた。「彩」とは料理のつまものに使う材料。梅・桜・桃の花や、柿、南天、椿、紅葉の葉を商品として販売している。他にも祝膳用の飾り物や箸置きを稲穂や松葉で作る。上勝町では以前から花木の生産していたが、料亭の盛り付けの飾りに小枝などが使われていることに着目し販売を始めた。彩は軽いので高齢者や女性でも取扱しやすく、商品としての付加価値も高い。初期投資は当初100万円程度であったが、現在の年間販売額は2億円に成長している。1Q運動は町民自身が問題(Question)を考え、知恵を使い解決方法を模索する。町を5つの地域に分けているので、良い意味での競争心が出てくる。この運動によって町民の自治意識が自然と高まってゆく。上勝町長の笠松さんは「これからは持続可能な地域社会を作るのが目標です」と語る。すでに町民の有志により「有機農業研究会」が発足。有機農業の可能性に取り組み始めた。同町長は「時代の先を見ないと地域は生き残れませんし、若い人も来てくれません。上勝町はそういうモデルになりたいと思っています。」

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