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間伐のボランティア

・読売新聞 2009/1/20

岐阜、石川、京都、愛媛、熊本などの市民が山林の健康を調べる「森の健康診断」を始め広がりをみせている。このボランティア活動の発祥の地は愛知県豊田市の矢作川水系森林ボランティア協議会である。この活動は2005年6月が最初で市民200人が参加した。昨年までに4回の診断をしている。きっかけは2000年9月の東海豪雨であり、土砂崩れにより4万立方メートルの流木がダム湖を埋めた。これは平年の50年分である。このとき東海農政局の職員として山に調査に入った丹羽氏は驚いた。ヒノキ、スギは過密して細く、むき出しの土壌は雨滴にえぐられ下草も育たず「緑の砂漠」であったという。丹羽氏が山林所有者100人にアンケートをした結果、自分の山が「放置林」という認識は3割以下であり、実態かけ離れに驚いたのである。この地域の所有者たちは林業のプロではなく、素人の山主であることがわかり、間伐を一緒に手伝う可能性が見えてきたという。週末を利用してボランティアとして技術を磨きながら、山主から間伐を請け負っているのである。そして同時に森林の現況をもっと訴える方法も模索し、2004年「足助きこり塾」を核とした矢森協の発足、翌年の森の健康診断実施へとなったのである。家主が変われば、きっと森も変わるのである。

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